木田郡三木町の松原病院|内科、消化器内科、循環器内科、小児科、整形外科、リハビリテーション科

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リハビリテーション科

リハビリテーション科について

img当院では、理学療法士3名、作業療法士3名、言語聴覚士9名が勤務しており、入院中から在宅まで、または急性期から維持期までのリハビリテーションを円滑に行っていくことができるように、

  • 脳血管疾患等リハビリテーションⅡ
  • 運動器リハビリテーションⅡ
  • 呼吸器リハビリテーションⅠ

の施設基準を届け出ています。

リハビリテーションは発症からの時期により、内容や目標が変わってきます。

急性期

廃用(安静による弊害)をできるだけ防ぐ為に、早期離床を第1に考え、座位練習や、車椅子に移乗する練習を行う時期です。

回復期

入院前にできていた日常生活が再び送れるように、運動麻痺や骨折の後などの方には一人でできる事を増やしていけるように、歩行練習や日常生活活動(ADL)練習を積極的に行っていく時期です。

維持期

回復期のリハで獲得できたADLを長期にわたり維持できるように、体力(筋力、持久力)の維持や強化を行っていく時期です。

以上のような3つの時期や、患者様の状態に合わせて以下のような練習を組み合わせて行っていきます。

状態に合わせた練習

日常生活活動(ADL)練習

急性期~維持期まで、全般的に行われています。
ADL練習はある場所まで移動することと、その場所で何かをすることの2つに大きく分かれます。

理学療法

移動動作を治療の対象とし、関節の運動、筋力、体力(持久力)など運動そのものを手段として用います。
起居動作と車椅子などへの移乗動作、また歩行練習を並行的に練習していきます。

移動動作とは起居動作

  • 寝返り
  • 起き上がり
  • 立ち上がり
  • 座る
  • 立つ
  • 歩行

のことです。

作業療法

指や肘、肩などの上肢の様々な動き、上肢が動く時の体幹や骨盤の動きまで注意を払いながら、セルフケアを治療の主な対称とし、動作(セルフケアそのものや、手芸なども)を治療の手段として用いていきます。

また、どうしても手が以前のような動きを取り戻せない場合、利き手交換練習も行っていきます。

退院前には、自宅環境を想定した練習にも取り組んでいます。

セルフケアとは

  • 更衣
  • 食事
  • 入浴
  • 排泄
  • 整容

の基本的な5つのADLのことです。

治療手段の動作(セルフケアそのものや、手芸なども)
治療手段の動作(セルフケアそのものや、手芸なども)

歩行練習

歩くということは、家庭や社会に復帰される方の一番の望みであると考えられます。

理学療法

歩くという動作そのものを練習していきます。

歩く為に必要な筋力、体力(心肺機能)の向上や、痛みの軽減、また補装具や歩行補助具を適切に用いていきます。
できる限り効率よく歩くことが目的となります。

また、自宅での移動手段として考えると、悪路や長距離といった因子も練習する必要があります。

理学療法
理学療法

作業療法

歩くことを手段の一つとし、場所の移動によるADLの広がりや、生活への動機付けを行っていきます。

作業療法
作業療法

筋肉や関節の痛みの軽減

腰痛、膝痛または肩痛などを有する方に対し、医師の診断の下に治療を行っていきます。

理学療法

関節運動や筋肉の収縮をスムーズにし、痛みの緩和が図れるように治療していきます。

物理療法

熱、水、力(牽引力)電気などの物理的なものを身体に作用させ、関節や筋肉の痛みに対して治療を行います。
時には主たる手段として、時には理学療法の補助として行います。

  • SSP
  • 干渉低周波
  • 頚椎・腰椎牽引
  • 渦流浴
  • ローラーベッド
  • メドマー(空気圧マッサージ器)
  • マイクロ波治療器
理学療法
理学療法

高次脳機能練習

認知症を始めとし、半側視空間無視、失行症、失認症、失語症など多種多様な高次脳機能障害があります。

作業療法

  • 計算
  • 読み書き
  • 記憶の想起や回帰
  • 外的手段の利用学習
  • 生活技能学習

等の学習療法を用い、障害そのものの改善や、動作や行為そのものを繰り返し、生活に適応できるように練習していきます。

作業療法
作業療法

言語聴覚療法

主に、ことばの「聴いて理解する・話す・読んで理解する・書く」ことが難しくなる失語症の方に対し、比較的良好な能力を活用して、病気等によって乱された頭の中を整理し、話しことばの改善を図っていきます。

また、コミュニケーションノートや音声出力機器などを用いて、日常生活で使えるコミュニケーション手段の獲得を支援し、より豊かな生活を送ることができるよう支援します。

他の高次脳機能障害を合併している場合にも、練習が効果的に行えるよう、症状に合わせた援助を行います。

言語聴覚療法
言語聴覚療法

摂食機能(嚥下)練習

食べるということは生きるために必要な行為ですが、人間にとっては楽しみのひとつであり、生活の豊かさにつながるものです。
食べる動作と、飲み込み(嚥下)の双方を練習していきます。

摂食機能療法

食べることが安全で楽しいものになるよう、飲み込みの練習や食事形態の工夫などを行います。

  • 検査(嚥下障害スクリーニングテスト,嚥下造影検査)
  • 飲み込みの練習,食べ方の指導
  • 環境調整(飲み込みやすい調理法の提案,食事に集中できる環境作り)

等のアプローチに加え、肺炎などのリスクの軽減に努めます。

飲み込みの練習、食べ方の指導
飲み込みの練習、食べ方の指導

作業療法

食べる動作の全体的な部分に関わっていきます。
食べやすい姿勢、手や肘、肩の使い方の練習。
また自助具の選択などを行っていきます。
実際の食事時間に合わせて行ったり、リハ室でお箸の使い方、お椀の持ち方などを練習したりします。

食べやすい姿勢、手や肘、肩の使い方の練習
食べやすい姿勢、手や肘、肩の使い方の練習

小児のことばと発達

当院では1992年に言語聴覚療法室を設置。
現在では言語聴覚士4名を配置し、小児の言語聴覚療法に取り組んでいます。
また他職種との連携したアプローチや地域の保育所や学校などとの連絡調整を行うことで、総合的な発達支援を実施しています。

  • ことばが遅い(しゃべらない,ことば数が少ないなど)
  • 会話が成り立たない(一方的に話す,受け応えがおかしいなど)
  • 発音がはっきりしない(カ行・サ行がうまく言えないなど)
  • 友達とうまくあそべない
  • 落ち着きがない、不器用、こだわりが強い  など

子どもさんのことばや発達・行動などで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

子どもさんの興味あるおもちゃを使って、相手のことばを聞く態度の形成、聞き取った内容を理解する力の向上、話すことのできることばの拡大など、コミュニケーションをとるための力の向上を目指します。

コミュニケーション機器などを用いて、自分の意思を的確に表現しやりとりの成功体験を増やすことで、コミュニケーションに係る意欲の向上を促し、コミュニケーションの充実を目指します。

ことばの状態や発達状況の把握、関わり方の手掛かりの取得などを目的に、言語発達検査や発達検査、知能検査などを実施します。

小児の言語聴覚療法
小児の言語聴覚療法

退院前訪問指導

いかに病院内でうまく生活できていても、いざ退院となると不安になるものです。

そのような方に対して、退院前に患者様やご家族の方と一緒にご自宅へ行き、自信を持って退院できるのか、もっと練習しなければいけないことはないのか、ということを判断する為に行っています。

また自宅環境を変更整備が必要な場合、リハビリテーションの立場からご相談に応じています。

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